新名称:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
| 固定リンク 投稿者: よしはら
言語聴覚土(ST)を目指している方にとって、耳鼻咽喉科領域の知識を持つことは必須のこととなります。耳鼻咽喉科学会はこのたび、長いのですが耳鼻咽喉科頭頸部外科学会と名称変更しました。当然頭に日本がつきますので「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」となります。漢文のように返り点が必要になりそうな字数です。今はパソコンでコピーペーストすれば良いのですが、かつてのように手書きで書き込むのは大変です。眼科は眼の一文字ですので手書きの所要時間は楽そうです。 読んでもやはり長い...............
理由は、海外の名称に合わせたこと、実際に喉頭がん、咽頭がん、頸部食道がん、甲状腺がんをはじめ首の部分の疾患の多くは耳鼻科(最も短い略称にします)が治療にあたります。がんセンターや癌研などの頭頸科も大部分耳鼻科出身です。STで必要となる項目は聴覚系、構音・音声・嚥下に関わる口腔、咽頭、喉頭、頸部食道領域が大切です。もちろん鼻は耳管を介して中耳へ、鼻の底部は口蓋、後方は上咽頭とやはり鼻疾患があると多くの機能障害に関わります。
さてコロナ禍には耳鼻科と小児科は最も影響を受けています。耳鼻科は鼻、口、喉頭をマスクはずして診察しますので医師サイドも患者サイドも診察慎重になります。中耳炎でも鼻炎および鼻処置のお子さん多く、成人含めてコロナ禍以前は鼻処置、鼻汁吸引、耳処置、ネブライザー(吸入)、喉頭内視鏡など必要に応じて行いましたが、その処置も近年控えめです。私の関連している施設の小児科でも以前は発熱、中耳炎、鼻炎、下気道炎など多数受診していましが、昨年以降お子さんの発熱は別室の発熱外来へ、母親が病院受診心配で控える傾向目立ち、定期的な予防接種や成長に関わる検診が主体となっています。
若いときは無意識でおしゃべりしながら、息もして、コーラをのんだり、おそばを食べたりしますが、実は誤嚥もせず私たちはかなり高度なことをしています。そのあたりもいずれゆっくりと解き明かしていきましょう。