「めだれ」って、メガネ?
| 固定リンク 投稿者: はらだ
本日は、本学の総合型選抜入試2次選考の合格発表日でした。合格者の皆さま! 来年度から一緒に頑張りましょう。
さて、昨日は、「いとうのはっぱ~」という可愛い園児の話が出ていました。
突然聞くと、何を言っているのかわからず、ん? と思いますが、予測はできますね。
では、「おたたな」は、何といっているでしょうか? はい、その通りですね。
普通に発達していく子供たちは、母音の発音は早くにできるようになり、子音は2~5,6歳ごろまでに、だんだん発音できるようになります。
「おさかな」が、「おたたな」になっている子は、「s」と「k」が、まだ上手に発音できない段階だと言うことがわかりますね。
次に、私が病院に勤務していた頃に出会った男の子の発音です。「めだれ」
さて、「めだれ」とは、どんな意味だと思いますか? 「母音が正しく、子音に誤りがあるかもしれない」と普通に考えれば「めがね」ですね。
でも、メガネではありませんでした。
彼の発音は特別な誤り方をしていたので、私は彼が話していることの半分以上はわからなかったのですが、彼が言いたかったことは「みどり」でした。彼は「子音は正しく、母音に誤りがある」発音をしていたのです!
そんな誤り方をするお子さんに会ったのは、初めてでしたので、本当に驚きました。
実際の現場では、学校で習わない症状を示す患者さんにお会いすることも少なくありません。それでも、慌てずしっかり患者さんに向かい合って、評価、言語治療を行っていくことになります。
そのために、技能以外に、柔軟な思考、臨機応変な対応、真摯な態度などが必要になってきます。4月から、ゆっくり、しっかり学んでいきましょうね~!