患者さんの心に近づく
| 固定リンク 投稿者: はらだ
先日は、赤ちゃんの心のことばについて、簡単な話をしましたが、今日は、患者さんの心に近づく体験についてです。
医療職に就いている人に必要なことの一つとして、「患者さんの心に寄り添う力」、「患者さんの気持ちを推し量る力」があると言われます。これは、患者さんに発信を求めるのではなく、医療職の側が「感じ取る」、「読み取る」必要がある~ことを意味しています。
言語聴覚障害は、外から見えない障害です。外から見える障害の場合は、医療職でなくても「困っていることは無いかな?」、「お手伝いできることはあるかな?」と気づくこともできるのですが、外から見えない障害の場合は、様子の小さな変化を捉えることから始めなければ、なかなか「寄り添う」ことは、難しいですね。
そこで、大事になってくるのは、想像力です。自分がしたことのない経験でも、自分のこととして想像してみたり、似たような体験をしてみたりして、少しづつ近づいていきます。
大学の授業の中でも、音や光を遮断して生活する体験、ことばを使わずに意図を伝える体験など、行います。しかしそれは、体験です。時間が過ぎれば、体験は終わります。
大切なのは、「これが、元に戻らなかったら…」と想像する力ですね。