言語聴覚士を目指す君へ | 東京工科大学 ST なるにはブログ

家族同士のつながりが支えに

| 投稿者: うちやま

先日のブログで、失語症の集団での言語療法のことを紹介しました

集団での言語訓練は、個別の言語療法を終了された患者さんが病院で取り組んだ言葉の訓練を思い出してやってみたり、患者さん同士が交流したりする場になっていました。病気になってまだ数年の方から、10年以上経っている方まで様々で、身体の麻痺の程度や言語障害の程度も異なる方々が大勢参加されていました。

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参加者の皆さんが、言語聴覚士が考えた様々な企画に一生懸命取り組んでくださっている間、参加者の方に付き添って来られたご家族はというと

ご家族同士での交流されたり、情報交換をされたり…と、実はご家族にとっても集団での言語療法の場は良い機会になっていました。

参加される患者さんは男性の方が多かったため、奥様や娘さんが付き添われていることが多く、女性同士のおしゃべりに花が咲きます。

それぞれの近況をお話されていることもありましたが、時には日常生活やコミュニケーションに困っているご家族に対して、ご自身のご経験からのアドバイスや、「こういうサービスがあるよ」「ここのお店が良かったよ」など、実践的なアドバイスも。

特に、ご家族が失語症になられて間もない方は、日々の生活における介助に大きな負担を抱えておられたり、将来に対して多くの心配があったり、さまざま葛藤の中で介護をされていることが多いものです。

そんな方にとっては、ご家族が病気になられて10年20年経っている先輩の、同じご家族の立場からの助言は、大きな支えになっているようでした。私が担当した患者さんの奥様は「〇〇さんご夫婦が目標です!」とお話されていました。

言語聴覚障害の方々に言語聴覚士が専門的な支援をすることは重要ですが、家族の方々が日々の困りごとを気軽に相談できたり、言語聴覚障害を持ちつつも生き生きと過ごしておられる姿をみることができたりすることも、大事なことだなぁと思います

こういった支えとなる機会をつくっていくことも言語聴覚士の仕事としては大事な視点ですね

銀鈴会「声の祭典」

| 投稿者: よしはら

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 先日、コロナ禍で中止が続いていました、喉頭摘出された患者さんの音声獲得を目指す会「銀鈴会」の集会に参加してきました。全国の会は日本喉摘者団体連合会(日喉連)で私も顧問を務め、東京支部は銀鈴会(こちらも常任顧問を務めております)で日喉連とともに東京に本部を置きます。11月13日東京都障害者福祉会館で開催された「声の祭典」では19名の方が3分間食道発声のスピーチをされ、私含め5人の耳鼻咽喉科医が審査員としての参加でした。またデモンストレーションとして電気喉頭を用いての発声2名、気管食道のシャントによる発声の方2名がスピーチを披露されました。厳しく採点により順位がつきますが、優勝されたのは女性の方、審査員ほぼ同意見での受賞でした。通常声を出すための喉頭・声帯が失われることは大変なストレスですが、皆さん銀鈴会や各地の会でトレーニングを受け残された食道や遊離空腸から音を発する技術を習得され、コミュニケーションをとられる姿を目の当たりにすると大変な驚きです。審査員の耳鼻咽喉科医は喉頭がんなどで手術(摘出)を行った側ですが、リハビリを重ね社会復帰を果たした姿を拝見すると心から良かったと思います。

芸術家のくすり箱 ー 芸術家をサポート

| 投稿者: いくい

Logo1  こんにちは!

は、心身の状態を表すサイン、すなわち健康のバロメーターでもあります。私は言語聴覚士として、についてセミナーでお話をする機会があります。一般の方向けもあれば、学校教員向けなど、を使う職業の方が対象のこともあります。10年以上前から、「芸術家のくすり箱」というNPO法人主催のセミナーで、を使う芸術家の方々を対象にお話しする機会を得てきました。

を使う芸術家というと、歌手や声楽家だけではありません。邦楽もあります。また声優や役者など演劇関係もあります。先月11月初旬、この「芸術家のくすり箱」主催で「青年劇場」という劇団の方を対象にについてお話してきました。

「芸術家のくすり箱」について少しご紹介します。名前の通り、「芸術家の方々の活動基盤としてのヘルスケア」サポートをするNPO法人です。https://www.artists-care.com/ 

日本での芸術(・芸能)への国や地方自治体などによる支援は、欧米に比べると少ないといえます。そのため、芸術(・芸能)だけで生活できる人は少なく、アルバイトをしながら・・・という人が多くなります。心身ともに過酷な状況の中で、健康を維持すること、また痛めたときの対処など、どれも簡単ではありません。そこで、芸術家の人たちをサポートしようと、NPO法人は設立されました。

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 ダンサーや俳優など、身体を使って表現をおこなう芸術家に対して健康面、特に身体のメンテナンスについてのサポートをしています。セミナーもしますし、実際にケアが必要な場合の支援をすることもあるようです。写真は実際の劇場現場でのケアの様子です。

Img_7277 こちらの写真は、芸術家向けではなく、そのサポートやケアをする治療師向けのセミナーの様子です。

つづく・・・

言語聴覚士に求められる資質

| 投稿者: わたなべ

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あっという間に師走に突入しました。今年も残すところ、あと1か月ですね。有終の美を飾ると言いますが、良い一年であると思えるように、これからの一か月を丁寧に過ごしたいと改めて思いました。

 

さて、子どもの言語発達障害の授業をしていたときに、ある学生から、こんな質問(感想)をいただきました。

「子どもを相手にする言語聴覚士になりたいけれど、子どもを産んだことも育てたこともないので、不安です」

お気持ちはよくわかります。それだけ真剣に考えている証でもありますよね。まだ先のこととはいえ、立派な態度だなと感心しました。

この学生さんには、私は次のようにお返事しました。

「私たち言語聴覚士が対象とする方の多くは、障害をもっています。それでは、相手と同じ障害がなければ、その方に対して私たちはお世話することができないと、考えますか?」

もちろん、「No」「いいえ」ですよね。

 

それでは、言語聴覚士に求められる資質は、何でしょうか?

もちろん、専門的な知識や技術もあると思います。そして、ほかにもたくさんあると思います。そもそも「答えが一つと決まっていない」問いと思います。

求められる資質が何であるか?

それを模索し始めた時点で、資質を持ち始めていると私は考えます。

 

新めて問います。

プロフェッショナルとは何か?

皆さんなら、どう説明されますか?

 

きほんの手洗い

| 投稿者: いしず

新型コロナウイルスの新たな変異株のニュースがとびかっていますね。ただ私達ができることは、マスク着用や手洗いなど基本的な感染予防でしょう。

特に、手洗い医療従事者の基本でもあります 当然、言語聴覚士も。

自分が感染しないためにも、患者さんや周囲の人を感染させないためにも、手指衛生は最重要

そのため、先日の言語聴覚基礎実習では、手指衛生について考える授業を行いました。

患者さんを支援するSTとして、手洗いや手指消毒の重要性と目的を皆で確認した後、実際に手洗いチェックをしました。どのようにしたかというと…

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手洗いの前に…まず乾いた手に蛍光塗料を手指にぬります。見えない微生物や汚れの代わりね

それから、このように石鹸をつけて…手を洗います。

学生さん達は手洗いの手順を確認しながら、かな~~~~り念入りに手を洗っていました。

  お~い、まだ洗うの? 妙に時間をかけてるなぁ…

手を洗ったら、チェック、チェックです ちゃんと汚れは落ちているでしょうか?

評価器具に手を差し込んで、紫外線下にかざしてみると…

おっと、光っていますねぇ~。洗い残しです。

「え~~、あんなに洗ったのにぃ~」という声が聞こえてきました

患者さんと関わる言語聴覚士にとって手洗いは、非常に重要です。

1年生の皆さんは、まずは正しい手技を知り、洗い残しが生じやすい所を知ることが大事ですね。

是非、実習で確認したことを、普段の手洗いでも実践していってほしいものです。

誰もが参加できる工夫

| 投稿者: うちやま

Indoorrecreationlongtermcarehealthfacili私が以前勤務していた病院では、失語症の患者さんを中心に、集団での言語療法+家族会の場を設けていました(コロナ禍で休止中…)

失語症の患者さんは、退院後にも病院へ通院しながらSTと1対1での言語療法を続けていることが多いです。ただ、患者さんの症状が改善したり、病気になってから一定の期間が過ぎたりすると、多くの場合、病院で行う個別でのリハビリテーションは「卒業」になります。

そのような1対1での言語療法を終了された患者さんが、参加できる機会が集団での言語療法でした。
病院で行っていた言葉の訓練を思い出して取り組んでみたり、患者さん同士が交流したりする場として、STでは月1回の頻度で行っていました。

参加者には、病気になってから20数年経っている患者さんもいれば、まだ数年の患者さんもおられます。男性も女性も、そして50代~90代の方まで、参加されていました。


参加者の方々は、身体の麻痺の程度や失語症による言語障害の程度も様々でした。

一見すると言葉の障害があるのかが分からないくらい軽度の方もいれば、なんとか簡単な言葉や自分の名前が言えるという方、文字が書いてあれば分かるという方、スムーズに話せるけれど言い間違いがあるという方など、言葉を理解したり話したりする力や得意なこと苦手なことが、皆さんそれぞれに違っていました。

多いときには20名ほどの参加者が集まられました。みんなでゲームや歌唱など、さまざまなことを言葉を使ってコミュニケーションを楽しみながら行うわけですが、言語能力の異なる多くの参加者に対する1時間の集団での言語療法!ここは、STの腕の見せ所です。

例えば、クイズ。STは問題の出し方や回答方法を工夫し誰もが参加できるように考えます。

言語障害が軽度の方に問題を出題してもらったり、重度の方にはヒントや選択肢を多く出して選んでもらったり、言語機能のレベルに合わせてクイズを行います。STが少し活動の支援することで、患者さん同士が関わりあい、その場を楽しむことができるのですよ~。

集団での活動は、STとの1対1での言語療法の場面ではみられない良い反応が引き出せます。参加者同士が協力して問題を解いたり、言葉を使いながら取り組む活動として、皆で暑中見舞いや年賀状を作ったり、掛け声を合わせて運動したり、皆で歌詞を考えて歌ったり…こういうことは個別の訓練ではなかなかできません。皆でたのしめるよう季節感や時事ネタを取り入れた様々な活動を企画をしました。

このような集団での言語療法を通して、日々の生活の中で年単位で少しずつ時間をかけて、症状が改善していく面があることを実感しました

want to be 学生街

| 投稿者: よしはら

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蒲田にカフェ? 確かに蒲田のかつてのイメージはややごみごみした、下町っぽい風情。ただし、写真のような東京工科大学が登場して、若い人口つまり多くの学生さんが行きかう町となれば変わらざるを得ませんね。本学の学生さんの存在そのものが町を少しづつ変え、若返って行く原動力になっていますので、大学から大いに発信してもらいたいところです。お父さんお母さん世代のフォークグループのガロが「学生街の喫茶店」という曲ヒットさせましたが、蒲田も学園都市というにはまだまだですが、「学生街のカフェ」、、、、、将来への変遷が楽しみです。だんだん師走も近づいてき、クリスマス、大晦日もアッという間に訪れます。言語聴覚学専攻では年を開けたら初めての定期試験、そして4月には2期生の入学です。是非1期生、2期生の若い学生さんたちが本専攻科の歴史を作って欲しいところです。

 

 

「510日(ごとび)」 と 25日

| 投稿者: いくい

_ こんにちは! ずいぶんと寒くなってきました!

今日は25日

25日は働いている人にとって、車を運転している人にとって特別な日です。25日は「510日(ごとび)(ごとうび)」です。「510日」は毎月の5,10,15,20,25,30日の、1の位が5か0の日を指すことばです。5と10でそのまま「ご とう び」です。大阪では「ごとび」と言います。「ごとうび」のほうは、実際の発音時には「ごとおび」と聴こえます。「510日」と書くとなんのことかわからないので、「5・10日」と書くこともあります。基本的には会話のなかで使われることが多いことばです。関西でよく使われています。

この「510日」は商売上の決済をすることが多い日です。それでこの日は道路が渋滞します。自分でも車の運転をしているときに実感することがあります。もうひとつは、タクシーに乗ったときに、「今日は『510日』だから道が混んで・・・」という会話をたびたびしました。車の渋滞については25日が顕著です。月末にかけて月締めしていくためのようです。

もうひとつ、昔ながらの習慣として25日に大きな意味があります。それは、多くの企業の給料日になっていることです。月末にかけて個人でも決済、例えば家賃の引き落としとか・・・があることを考えて、25日を給料日にする企業が増えたときいたことがあります。25日は・・・なんとなく・・・昔の昭和の時代を思い起こさせる日でもあります。昭和の時代、25日はお父さんが給料袋を持って帰る風景が 当たり前でした。お母さんは、その日の晩御飯は、お父さんの好物を用意して待っている・・・なんていう家庭もあったようです。 

給料は、現金の手渡しではなく、振り込みが当たり前になりました。家賃もクレジットカードの支払いも勝手に引き落とされていきます。「510日」は死語になったと思っている人もいるようです。

でも25日の渋滞は、まだあるようです・・・。

 510日」も「25日」もなんとなく懐かしい、一生懸命に働く人の姿が見える「」です。

3つのポリシー

| 投稿者: わたなべ

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皆さんは、「大学における3つのポリシー」をご存じでしょうか。


・アドミッションポリシー(AP)「入学者受入れの方針」

・カリキュラムポリシー(CP)「教育課程編成・実施の方針」

・ディプロマポリシー(DP)「学位授与の方針」

 

学士過程教育の構築に向けて(答申)」(中央教育審議会,2008年)


APは入学時CPは在学時DPは卒業時に、学生がどのような能力を備えていることが望ましいかを示しています。

上に示したイラストで、左の入学から右の卒業まで、3つのポリシーが連続していることをご理解いただけると思います。

3つのポリシーには、各大学の個性や特色が反映されています。

東京工科大学の3つのポリシー」は、大学のホームページで公開されています。

これから本学受験を予定されている高校生の皆さんにとって、特に「アドミッションポリシー」が気になるのではないでしょうか。それでは、本学のアドミッションポリシーを確認してみましょう。


東京工科大学アドミッションポリシー
(入学者受入の方針)

 本学の基本理念と四つの具体的理念をふまえて以下の入学者を受け入れる。

  • 各専門分野の学修と研究に強い意欲を持って挑み、自己成長して自分の夢の実現をめざす人
  • 国際的な教養と豊かな人間性を育み、高い倫理性と創造性を持ち、持続可能な社会(サステイナブル社会)の実現に貢献する人

もちろん完璧である必要はありません。このポリシーに当てはまる!と思われましたら、ぜひ入学をご検討ください!

 

さて、東京工科大学の3つのポリシーとは別に、「言語聴覚学専攻の特徴」も定めております。


言語聴覚学専攻の特長

 ① 言語聴覚士に欠かせない職業人としての使命感・倫理観を持ち主体的に学ぶ能力を身につける

 ② 自身の専門性をより高いレベルで発揮するため、多職種と協働できる調整力とコミュニケーション能力を身につける

 ③ 科学的・論理的な思考力と判断力、人に対する洞察力・包容力と想像力を養う


大学での4年間を有意義に過ごすために、入学前から、大学や専攻の教育特徴を理解していただくことが必要と思います。

何かご不明な点がありましたら、言語聴覚学専攻オンライン教員相談をどうぞお気軽にご利用ください。

お待ちしております。

 

か・蒲田にカフェ!?

| 投稿者: いしず

蒲田なの?と思わず思ってしまったカフェ。

先日、お昼休みに大学近くでプレオープンしたというカフェを除いてきました。

研究室から歩いて2分。う~ん、何と近いことか。

1_20211123153401プレオープンだからか、お昼の時間から少しずれていたからか、密な感じではなくホッ

う~ん、ソファもあって、とっても落ち着いているカフェでした。

大学からとっても近いのも良いですねぇ

 

たまにはこういう昼休みの使い方もいいなぁ~、満足満足。

大学周辺には多くのお店がありますが、テイクアウトをしているお店も増えました。

コチラのお店もテイクアウトをしておられたので、今度はそれを利用するものいいなぁなんて

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